ムエットで心奪われ2ヶ月忘れられなかったので購入しました。 付けたてよりミドル～の香りが好きです。 私にはウッディが強めに出ます。 誰とも被らない、スパイシーでどこか懐かしい様な、 奥に潜む官能的で印象的な香りです。

付けてすぐは少しツンとするような感じですがすぐに柔らかい匂いに変わります。桃の匂いというよりも桃の概念と言ったほうが正しい気がします。トップノートのレモンやライムは私の肌ではあまり感じられずすぐに温かみのある甘い香りになりました。香りにあまり詳しくないので何とは言いにくいのですがしつこくはないけれどしっかりと甘い香りです。香りの持ちはよく、動いたときにふわりと香ります。

少年の香りを期待してましたが、香りを吸い込んで連想したのはミレー「オフェーリア」という絵画です。 絡まる野の花々に見送られながら、叶わぬ恋の果てに向かって流される乙女。 全体的に「水」のイメージが強い香りで、そこに最初はハーブ、次にブーケが混ざっていく印象です。 「水の香水」としての着地点もあまりなく… 私の「少年像」とは違いました。 水彩画で淡く描かれた「少年像」かお好みの方にはぴったりかと思います。

名前から連想する羽目を外した感じや狂気性はなく、ほんのり紅潮した若さを感じる香り。外国の香水にありがちの尖った強さが無いので付けやすく、心地良く香りを楽しめます。 トップの爽やかな甘さからラストのパチョリへの変化が清々しくて付けている間ずっと笑顔になってしまう。体調によって持続性は変化すると思いますが半日から夕方くらいまでは持続できると感じます。 オリエンタル過ぎないパウダリーフローラルです。

気になっていた香りを手軽に試すことができて、非常にありがたかったです。 鬢付け油の香りは嗅いだことがないのですが、お香のような香りから始まり、甘く優しいパウダーの香りに変わっていくのが素敵です。付けているストレスの少ない香水だと感じましたので、大きなサイズを購入したいと思います。